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The two drops of oil

本と語学とアニメと映画、時々旅行。他にもいろいろ普段人前でしゃべり足りないことを書いてます(´-`*)

『1984年』読んだらこれも読もう!権力と私たちの付き合い方を考える

ドナルド・トランプ氏の大統領就任以降、オーウェルの『1984年』が売れに売れているらしい。

www.j-cast.com

本場イギリスでは「読んだフリNo.1」という不名誉なタイトルも受賞したとかなんとかいわれているそうですが、“ビッグブラザー”なる独裁政権によって超・管理されたディストピアを描く20世紀の名著です。

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私もアニメPSYCHO-PASSで悪のカリスマ(?)槙島先生が愛読していたことをきっかけに本著を読み、(なんて不純な動機なんだ!)読んだ後には権力が権力たるための理不尽さと、自由を求める人の意志の脆さに、なんともいえないふがいなさを感じひどく衝撃を受けました。

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その後すっかりオーウェルにはまり、『動物農場』『カタロニア讃歌』『ビルマの日々』『パリ、ロンドン放浪記』『空気を求めて』『ウィガン波止場への道』『牧師の娘』と、彼の作品を手に入りやすい順番で片っ端から読むようになり、このニュース事態は非常に喜ばしいというか、ぜひ『1984年』を読んで私たちが権力に抗いそして屈服してしまうその危うさみたいなものを疑似体験していただきたいなと思うのですが、果たして『1984年』一冊読んだだけで、その本当の怖さというか、自由を求める私たちの意志の脆さみたいなものまで理解できるのかな…?というとちょっと疑問なわけです。

そこで、『1984年』を無事読破して、「なんかモヤモヤする><」という方にぜひ読んでいただきたい3冊をご紹介したいと思います!!

 

①自由からの逃走 エーリッヒ・フロム

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ファシズムが台頭するドイツ。善良なはずの人々はどうしてヒトラーを支持するようになったのだろう?不安が大きければ大きいほど人は簡単に強い指導者を求めるようになる。“二重思考”が実際どのように私たちに働いているかを辿ることのできる一冊

 

②牧師の娘 ジョージ・オーウェル

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社会に監視される感覚をよりリアルに味わえます(´・_・`)
今もすでに私たちが“世間体”とかいう名前で縛られてるものがいつの間にか増大していくとビッグブラザーになるのかもしれません。現在邦訳版が手に入りにくいようなので図書館などでどうぞ。英語原著でしたらKindleで格安で手に入ります。

 

 

②侍女の物語 マーガレット・アトウッド

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個人的には一番近い将来に実現しそうなディストピアものです。なんらかのクーデターによりギレアデ共和国となったアメリカでは女性が一種の“動産”的にきびしく管理されています。侍女と呼ばれる階層に属するオブフレッドの使命は“司令官”の子供を産むこと。自由など一切ない抑圧された環境で自由があった時を忘れないながらもひたすら耐えるしかない苦痛…ぞっとします。

最後はちょっと希望が持てるようにも見えるのですが、その先に待ってるのはオルダス・ハクスリーの『すばらしき新世界』みたいな世界なのではないかと思ったりもします…

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でも、いくらこうやって本を読んで危機感を募らせたところで、いざその時が来たらどうやって対処したらいいんだろう。私にはよくわかりません。

ですが、ひとりひとりが考えることを停止しないというのがひとつの選択かなと思っています。
自分の頭で考えても出てくるものには限界がある。他人が考えたストーリーをもとに「タラレバ」を想定することには実は結構意味があると思います。あとは過去の失敗=歴史から学ぶこと
賢い人たちに任せず自分なりに続けていきたいと思います。