The two drops of oil

本と語学とアニメと映画、時々旅行。他にもいろいろ普段人前でしゃべり足りないことを書いてます(´-`*)

2016年上半期に読んだ本TOP5

早いもので、今年ももう半分が終わりましたね!

一応節目かなということで、ブログとはまた別につけている日記をぱらぱら捲ってみたのですが、たった半年でも自分を取り巻く環境や、自分自身の考え方が結構変わっていることに気が付けて、なんだかんだ前に進めているのだなぁ、と少し感慨深かったです。

ついでに読書記録も見返してみたのですが、この半年間、かなり読む本のジャンルの幅が広がったなぁと思いました。特に、はてなブログ読書メーターを始めた3月以降、今まで自分では選ばなかったような本の存在に気づくことができたことが背景にあると思います。

 

そこで、今回は、2016年前半に読んだ本の中で、特に面白かったと思う本のTOP5を紹介したいと思います。

 

 5位:地球はグラスのふちを回る 開高健

地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)

地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)

 

 お酒や美味珍味を中心に、土地の風俗や歴史にゆるりとした文体で切り込んでいく。

感想は過去記事にも。 

chi-book.hatenablog.com

 

4位:悲しき熱帯 レヴィ=ストロース

悲しき熱帯〈1〉 (中公クラシックス)

悲しき熱帯〈1〉 (中公クラシックス)

 

 外国に暮らしている今読んでみると他文化の中で生きることの、きれいごとや正論で片付けられない部分が出てくる。そんな中で生活を営む自身の姿をも客観的にとらえさせてくれた。

 

3位:虐げられた人々 ドストエフスキー

虐げられた人びと (新潮文庫)

虐げられた人びと (新潮文庫)

 

 今まで読んだドスト作品の中で圧倒的な読みやすさ。とっつきにくいと思っている人、カラマーゾフ読もうとして挫折した人なんかは、本作から読み始めればよいのでは。ナターシャと父の関係が自分に重なってしまったこともあり、家族との和解について非常に考えさせられた。

 

3位:ハーモニー 伊藤計劃

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

 

 アニメ映画の絵柄から、ラノベっぽい雰囲気を醸し出しているが、非常に重厚な物語。社会の“空気”の恐ろしさと、個人と集団の境目がぼかされた世界が向かっていく先…一人一人の人物に奥行きがあり、それぞれの立場になって考えてみることで、何度でも楽しめる。

映画感想は過去記事に。

chi-book.hatenablog.com

 

2位:津軽 太宰治

津軽 (新潮文庫)

津軽 (新潮文庫)

 

 今まで読んだ太宰作品のどれとも違うと感じた。津軽の美しさ、人のこころが臨場感をもっていきいきと伝わってくる。「ね、なぜ旅に出るの?」で始まる冒頭も美しいが、岩木山の描写はもうとにかく太宰治が文豪たる理由をこれでもかという程につきつけてきます。

 

1位:1984年 ジョージ・オーウェル

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 

 思考を監視され、権力に疑問を持っただけで弾圧されるディストピア。この一作だけでも十分衝撃的なのだが、同時期にロックやルソー、M.ウェーバー著作などを読み込んでいたこともあり、この物語から何層にもわたる人間社会の深淵を覗いた。今まで読んでいなかったのが悔やまれるレベルでした…。

 

以上2016年上半期に読んだ本TOP5でした。

下半期もどんな本に出会えるか…とても楽しみです♪