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The two drops of oil

本と語学とアニメと映画、時々旅行。他にもいろいろ普段人前でしゃべり足りないことを書いてます(´-`*)

観たい映画選びにはその時の心理状態が反映される。。ノイタミナムービー『ハーモニー』 そういや最近邦画観なくなったな。

映画、『ハーモニー』を見ました。


「ハーモニー」劇場本予告

<あらすじ>

何億人もの人が死んだ“大惨禍”に対する反省をもとに、人類の多くは“Watch Me”と呼ばれる健康管理システムを生まれると同時に体内に組み込まれ、極度の健康管理を強いられる社会に生きていた。主人公・霧慧トァンはそんな社会に嫌気がさし、過去に御冷ミァハという少女とともに自殺をはかったが、自分は生き残ってしまい、“健康”に管理された日本社会、そしてミァハの影から逃れるように、戦場の監視を行う螺旋監視官として世界の紛争地帯を回る仕事に就いていた。禁止されていた飲酒を行っていたことがばれて、謹慎のため日本に返されたある日、全世界で自殺が同時多発する。その裏には、死んだはずの御冷ミァハの意図が見え隠れしていて…

 

<感想>

一言で言えば面白かったです。原作は伊藤計劃による長編SF。小説を読んだことがないのではっきりしたことは言えないのですが、これだけ壮大な世界観や、複雑に絡み合う登場人物の心理描写、背景などを、二時間に収めるのはおそらく難しかったのでしょう。展開がところどころ性急に感じられ、やや物足りなさを覚えるものの、それでもうまく、いきすぎた理想社会=ディストピアに対する不信感や、主人公の葛藤なんかが描かれていて、楽しめる作りになっていたのではないでしょうか。

展開が早すぎて、主人公にもいまいち感情移入しきれない部分もあったのですが、声優の沢城みゆきさんの力によって、そこらへんもなんとなくカバーされています(笑)

いろいろ端折られちゃったんだろうな、という不完全燃焼間はありつつも、逆にその展開の速さで、2時間があっという間に感じられる良作だったのではないかと思います。

帰国したら是が非でも真っ先に小説読みたいです。。。

情報収集の読書ならともかく、本当に物語の世界に浸りたいのであれば電子書籍は味気ないからね(´-`*)

 

ところで。。

個人的に日本語の映画を観たのってすごく久しぶりでした。

その前に見たものを思い出してみたら、思い浮かぶのは『劇場版PSYCHO-PASS』とか『東のエデン』とか。(ノイタミナアニメばっかりですね。。)

その前を振り返れば、『永遠の0』を観たかな…というくらい。

ちょっと前に話題になってましたが、あんまり観たい!と思える邦画が最近ないのですよね。。

まぁ、単純に海外在住で最新作を観に行けないってのもありますが、今の時代海外いたってなんだって、ネットでいくらでも邦画観れるのに、なんか不思議と惹かれるものが見つからないのですよね。。どれも、輪で切ったように似た話ばっかりで、「はい、ここで泣いてください。」「はい、ここで笑ってください。」「ここ、ときめくところですよ」ってすごい親切すぎるガイドラインが敷かれていて、見た後に感想や思考を膨らませる余地がない…。全員が同じ解釈同じ感想を持つ映画なんて面白くないです。特に最近はひねくれてるのか目が肥えてしまったのか(多分前者)そういう風に思いがちです。

www.sankei.com

じゃあ、ハリウッドはあるんですか?ボリウッドなら、フランス映画だったら、いいんですか?って言われると、またちょっと話が広がりすぎるので別の機会に取っておきますが…

最近の金太郎飴的日本映画より、アニメの方が、まだまだ観るものに考えさせる余地を持たせているというか、観た後に議論をしたくなるような、こうやってブログに書きたくなるような、そんな作品が多いと思います。

人が死ぬ描写とか、実写でできないこともアニメならOK出たりしますし、もともとコアなファン層狙って作られてるからでしょうか?大衆受けしなさそうな世界観とかストーリー運びなどなど、作品ごとに個性がまだある気がします。

ま、映画にそこまで求めてないよ、楽しめればいいじゃん、て気もしますが、生き急ぎがちな30歳直前/女/大学院進学予定(つまり一年後には無収入)的な人間としては、楽しみのためだけに2時間使うことが、怖くなってるのでしょうね。

こわいこわい。難しいこと考えずに素直に楽しみを享受する余裕も欲しいです。

が、やっぱり物足りないなー、もっと社会の在り方とか人間の生きざまについて考えたい。見たい映画にはその時の自分の欲求が強く反映されるものかもしれませんね。