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The two drops of oil

本と語学とアニメと映画、時々旅行。他にもいろいろ普段人前でしゃべり足りないことを書いてます(´-`*)

村上春樹はお好きですか?

読書

日本を代表する作家のひとりであり、熱狂的なファンを多く抱える一方、

苦手…なんか嫌い…という人も多い、珍しい作家さんなんじゃないでしょうか。

東野圭吾さんなんかも、大人気作家ですが、こんな風に意見割れたりしないですよね。多分。

私はもともと「苦手!」から入った人なんですが、紆余曲折を経て、あ、いいな。

って思えるようになってきました。

 

私が初めて村上春樹を読んだのは、もう10年以上前、中学生の時だったんですが、

ねじまき鳥クロニクル

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好きな俳優さんが好きな本として挙げていたので読んでみたのですが…。

中学生には早かった。

独特の言い回しとか抽象的な概念が全く理解できず、

それ以降なんとなく敬遠するようになってしまいました。

次に読んだのは大学生の時で『ノルウェイの森』を読んだんですね。

だって有名だったから。(笑)

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人の心のもろさにうっとりとしつつも、なんか女の子たちのメンヘラっぽさと、

男性のご都合主義的恋愛?エロティシズム?なにこれ官能小説?的な部分が鼻につき、

素直に楽しめなかった。

でも、『好き』の反対は『嫌い』でなく『無関心』なんですよね。

どんな印象であろうと、印象に残ればまずは勝ちなわけです。

当時の私は、たしかに、描写はとても綺麗なところもあるけれど、

なんで、こんな携帯小説よろしくみたいな、チープな恋愛ものが、こんなにももてはやされるんだ?(今となってはごめんなさい)

そんな疑問を胸に、村上春樹作品を定期的に読むようになりました。

人に借りたり、たまたま書店や図書館で目に着いた時など。

苦手な作家なら、いくら乱読家の私であれもういいや。ってなりそうなもんですが、なぜか最後まで読ませる力があった。もう一度トライしてみようと思わせる何かがあった。

で、最終的に、あ、村上春樹ワールドってこゆことか!

と私なりの納得にたどり着いたのが、『羊をめぐる冒険』を読んだとき。

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なんて言ったらいいんでしょうね。『千と千尋の神隠し』的世界観といいますか。

たしかにさっきまで、“ここ”にいたのに、いつの間にか不思議な世界に迷い込んでしまったみたい。

案外その境目はどこにでも落ちてるんだな。と思わせるというか。

1Q84』とかもそんな感じだったかと。

読んでるうちに、このワールドに迷い込める、ってのが彼の作品の醍醐味なんですね。

と言うわけで、苦手と思われる方。読みなおしをされるのであればぜひ、

羊をめぐる冒険』をおすすめいたします。(笑)